こだぬきの部屋

かくりつぜんかしきが趣味を延々と語ります

【1年生必見】中高男子校のオタクが慶應理工を楽しむたった1つの方法【前編】

冷静に、こんなところに駄文を書いている場合ではない。(卒論)

 

この記事は慶應理工アドベントカレンダー2022の21日目の記事です.

adventar.org

 

 

はじめに

なんと、22か月ぶりの更新である。
このブログの存在をみんなは覚えてくれていただろうか。

数多の黒歴史を生み出し蒸発したこだぬきの部屋だが、
今回YuWdくんのお誘いを受けて復活に至った。
お誘いいただきありがとうございます。

YuWdくん主催の「慶應理工 Advent Calendar 2022」。
クリスマスまでの日数を数えるアドベントカレンダーにちなんで、
みんなで1日1記事投稿していくイベントらしい。
面白そうな記事が並んでいるので、ぜひ上のリンクから飛んでいってほしい。

さて、依頼を受けたはいいものの、何を書けば良いだろうかと少し悩んだ。
ほかの人たちの記事を見てみると、海外インターンとか、アプリ開発とか、なんか凄そうなのが並んでいる……。
決して、最近入手した同人誌!wとか、美波の魅力100選!wとか、そんなふざけた記事を書く場所ではないだろう。(こっちを期待してる人の方が多いだろうか)

だが困ったことに、僕からそれらを取り除くと、もはや何も残らないのである。
記事を書けるほど勉強した分野などないし、努力の仕方も中高のどこかで忘れてしまった。大学4年間で成し遂げたものもないし、大学は基本的におもんなかった。

そう。大学はおもんないのである。(迫真)

思えばあれは1年生のときだった。慶應理工の現実を突きつけられ、自らの社会不適合性を呪い、ベッドに引きこもるようになったあの1年。
そのまま突入したコロナ禍で完全に廃人と化し、留年していないのが不思議なくらい学業から目を背け、ずるずる4年生まで来てしまった。

僕と同じ思いをする1年生をこれ以上増やしたくない。
そう思い、今回筆をとることにした。

残酷な慶應理工の罠から脱出し、大学生活を楽しいものにするにはどう生きるべきか。
この4年間でひとつの解答に出会えた気がするので、卒業制作的なノリでここに記そうと思う。この記事を読んでくれた下級生たちの大学ライフが少しでも充実したものになれば幸いである。

ところで、長くなったので前後編に分ける。
前編では僕の昔話にお付き合いいただこう。なぜ僕が人生終了ののちその解答に至り行動を始めたかを詳細に記載してある。
そして、後日公開する後編では具体的な方法論を展開する。

想定する読者

本題に入る前に、この記事が想定する読者層について申し上げたい。

この記事では僕が偉そうにつらつらアドバイスを述べていくわけだが、
慶應理工に入学したての自分に向けた感じで書いていくので、
対象となる読者は以下の特徴にあてはまるような男子大学生である。

  • 中高男子校、なんなら大学生活も男子校
  • 彼女いない歴=年齢
  • 地方から上京してきた
  • 大学1,2年生くらい
  • キモオタク、チー牛

自分で言ってて悲しくなってきた。
何も全部に当てはまっている必要はないが、己と重なるところが少しでもあれば、
もしかすればこの先の駄文が役に立つかもしれない。

この対象者層を見て、僕がどんなことを言おうとしているか想像のついた人もいるかもしれない。もしかすると、あなたにとって当たり前のことを偉そうに述べているかもしれない。もしそうであれば、その怒りはそっと胸の内にとどめてここを去ってほしい。
現に、これから述べることを3年前の僕は知らなかったのである。

この記事が誰かの人生を変えることを願って───
(カクリ=ツ=ゼンカシキ 2022)

 

 

慶應理工の罠

さて、前編では僕の昔話にお付き合い願いたい。
かなり長いし言いたいだけなのでぶっちゃけ読まなくてもいい。
僕のツイートを昔から楽しんでくれている方々には少し懐かしい話になるかもしれない。

3年前、2019年。
2/25,26に待ち受ける東京大学入学試験のため、努力を重ねていた。
Z会の添削を見直し、過去問を解き、毎日精神を削って勉強してきた。

落ちた。

「毎日精神を削って勉強してきた。」←嘘である。
中高男子校6年で頑張る力はとうに失い、相次ぐE判定からも目を背け、親に頼んで始めさせてもらったZ会も13ヶ月分溜めた。本番に近づくにつれ減っていく勉強時間。代わりに増えていく睡眠時間とWiiUのプレイ時間。心のどこかで無理なのはわかっていたのかもしれない。

この辺の話は今度にするとして、とにかく慶應理工に進むことに決まった。
慶應理工は神奈川の日吉キャンパスにあるらしいということで、
日吉までとりあえず通う日々が始まった。

日吉駅の改札を抜けると、そこは未知の世界であった。

銀の大玉の周りには、イケメンと美女で構成されたキラキラした集団ばかり。
キャンパスに向かう人の波も、キャンパスからこちらに来る波も、みんなキラキラしている。
自分のような、
クソデカリュックを背負った中学生みたいな服装の猫背で佇んでいる慶應など、
ひとりとして存在しなかったのだ。

自分が"そちら側"の人間であると思っていたわけではなかったが、
あまりにも広がった自分との埋められない差に、愕然としてしまったのである。

それもそのはず、日吉キャンパスは決して理工学部生だけのキャンパスではないからだ。
経済、法、文といった文系慶應生が大半を占め、サークル活動も活発な、
超イケイケパリピ陽キャンパスなのである。
重い荷物を背負って数学物理化学を勉強しに来る理工学部などマイノリティだ。

すでに居心地の悪さを感じていた僕だが、
入学後すぐに開催される"新歓"でそれは確信となった。

かくいう僕も勇気を出して某ビックバンドサークルの新歓に参加したのだ。

先輩と1年生が混ざって席に座り、
飲み会のような感じで交流を深める、今思えば普通の新歓。

そんな会で、僕は尋常ではないストレスを受けることとなった。

何か月ぶりに話すかわからない女の子という生き物、
人生で初めての男女混合の食事会、
全くついてけない東京の話題…

挙句の果てに、隣の席には清潔感マシマシの一男。
男は、持ち前のかっこよさを軸に、1年生とは思えないトークスキルで卓を盛り上げていった。
男は、向かいの女の子にも、隣の芋男にも、分け隔てなく朗らかに接し、
芋男に歴然とした力の差を見せつけた。

会の終わり、帰り道で男と受験の話になった。
男は、東大落ちの理工学部であった。
(しかも僕より点数が高かった)

惨敗である。

正直なところ、僕は心の中で言い訳をしていた。
ぼくは東大を目指してコツコツ勉強してきたんだい!🤓
推薦や内部の多い文系と違って一般なんだい!🤓
だから多少芋でも仕方ないんだい!🤓
と。
だが、そこで出会った、完全な自分の上位互換

勉強もできるし、見た目もかっこいいし、
たくさんの人と楽しく会話することも容易い。
そんな人間がこの大学にはゴロゴロいると知った。

弱者男性は大学1週間目にして鬱の渦に叩き落とされた。
その日から大学に行くのが嫌になった。
次の日に予約していた新歓も仮病で休んだ
当然サークルには入れず
人との関わり方を学ぶ機会もなく、
クラスでも孤立し、
情報不足から成績も悪く、
物理を相次いで落単し、
奨学金の選考に落ち、
第3志望の学科に進級することになり、

授業中一人で教壇で中国語の歌を歌う羽目になった。
(どういうこと?)

ちなみに新歓の清潔感男とはなんと先日の学科分け説明会で突然の再会を果たした。
よう……3年ぶりだな……(ゴゴゴ……)
全然向こうは覚えてなかったです。

長くなってしまったが、思い出話はここで終わりだ。
これが、僕の1年生時代の全てである。

 

オタクが慶應理工を楽しむたった1つの方法

1年生時代は控えめに言って地獄であった。
何がいけなかったのか……ずっとそれを考えていた。
2年生、コロナ禍のなか暗い部屋のベッドに引きこもりながら、
自分を今の自分たらしめた原因を必死に探していた。

そこで脳裏に浮かんだ、一抹の記憶。
日吉初日、改札を出た瞬間に感じたあの輝きである。
彼らは間違いなく人生が楽しそうであった。
大学に絶望などせず、毎日を楽しく大切に過ごす、
世間一般の慶應生のイメージであった。

もし自分があの姿で大学1年生を迎えていたら……
気圧されることなく堂々と日吉キャンパスを歩け、
新歓もたくさん参加して理想のサークルと出会い、
友達も沢山できて学科分けも成功したんじゃないか。

お花畑な発想かもしれないが、あながち間違っていない気がする。

要は、僕に必要だったものは自信である。
僕ら陰キャの行動原理は自分に自信がないことが原因となっていることが多い。
自信がないから嫌われるのが怖くて行動できない。
そして、自信の無さの原因は往々にして努力不足なことも多い。
(そうじゃないこともある)

人生において努力できることはたくさんあるけれど、
その中でも特に見た目・身だしなみは特に努力の結果が現れる部分だという。

それならば、オタクが自信をつけてキラキラ私立大学を楽しむためには、
見た目や身だしなみを整えることが最短ルートではないだろうか?

そう、もうおわかりだろう。

今回この記事で僕がただ一つ伝えたいことは、

バカとブスこそ東大に行け!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

間違えた 東大は行くな!

 

陰キャとオタクこそ見た目を磨け!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

である。
文系学部の美男美女たちと、シコシコ勉強だけしてきたオタク君とを、
2年間同じ環境にぶち込むなどというあまりにも残酷な慶應理工の罠に対抗する策として、僕はこれを本記事を通して提案したい。

僕がこれを意識し始めたのは2年生の秋あたりから。
そのあたりからひとつずつ、ゆっくりと時間をかけて、
改善に改善を重ねていってみた。

するとどうだろう。
以下のように「人生つまらん」がツイートの多くを占めていた僕だが、
少しだけ、人生が楽しくなってきた気がしたのだ。

結果が見た目に現れるので、成長が実感しやすいという点で楽しい部類の努力だったからかもしれない。

あと、中身の人格は陰キャオタクのまま変わっていないはずなのに、
自分の見た目が少し良くなっただけで、メンタルの安定度が段違いだった。
前より自信を持って行動できたし、人にも優しくできた。
大学にも行けたし、実験レポートも出せたし、バイトにも遅刻しなくなった。
ごめんこれは誇張した。

人生つまらん系Vtuberの僕を気に入ってくれていたフォロワーも多いかもしれないから申し訳ないのだが、最近は昔より人生がつまんなくない。

なので、もし僕と似た境遇で同じ道を辿ろうとしている下級生がいれば、
僕を反面教師として一刻も早く日吉キャンパスでまともな人生を歩んでほしい。

後編では、僕が2年半の試行錯誤の末に選び抜いた、オタクが垢抜けるためにまずやるべきこと費用(時間)対効果が高い順に紹介していく。順番通りに試してくれれば成長が手早く実感できて楽しくなれるように並べたつもりである。

前編の最後に、実際どう変わったのかを示すため
ビフォーアフターの写真を掲載する。
顔面はチー牛のままだから隠す。叩かないで~

(追記 12/22)
「垢抜けた」という声を多く頂けて嬉しいです。
自分の写真がネットを出回るのはやはり怖いので、
写真の掲載は終了しました
一部でスクショが拡散されているのでそちらを参照して、どうぞ。

 

他の人と比べてどうとか言いたいわけではなくて。
3年前の自分と比べて普通の大学生にはなれてる……と思う!
チー牛がイケメンになることは難しくても、マイナスからゼロになることは出来るはずなんだ……
もしそれに同意してくれるなら、後編も読んでみてほしい。その最短経路のひとつを記したつもりである。

(注1)かなり上で述べた通り、この記事は慶應理工に入学したてのオタクぼくが知りたかったことを想定して書いているから、後編ではあなたがすでに当たり前にやってることをドヤ顔で述べているかもしれない。実際、僕の周りにも同じことをしている人は多いから、これから書く内容が特別だとは全く思ってない。正しいとも思ってない。身だしなみに関して何も知らなかった僕がこの3年間で習得したこと、この記事はそれ以上でもそれ以下でもない。この記事は「イケメンになる方法」というより「オタクが最低限の身だしなみを担保する方法」としての意味合いが強い。僕よりかっこいい人は慶應に山ほどいるし、その人たちのようになる方法は僕も知らない(教えてくれ)。

(注2)あなたをここまで読ませるために「たったひとつの方法」などと誇張しているが、これ以外の方法で慶應理工を楽しんでいる人は山ほどいる。ごめん。僕が辿り着いた答えがここ、というだけ。僕以外の皆さんの楽しみを迫害するつもりはないし、短絡的な排他主義を押し付けるつもりもない。楽しんでいる人はみんな立派だと思う。僕は4年間でその楽しみに出会うことができなかったのだから。

(注3)ここまで読んできた方はお察しの通り、この記事は男向けの記事となっている。僕が男なので。もし万が一女性の読者さんがいたらごめんなさい。あまり役立たないかもしれない。

(注4)何が言いたいかというと、炎上が怖いです。

 

後編へ続く